たなごころブログ
<青山台の日常>残暑も乗り越えて活動的に!
今年も残暑が厳しく、9月に入っても記録的な夏日が続いています。
それでも夕暮れ時には少しずつ涼しい風が吹きはじめ、夜には秋の気配を感じられるようになってきました。
暑さを乗り越えたからこそ、ようやく心にも体にも余裕が生まれ、健康に気を配る意識を持てる季節になったように思います。
健康寿命を延ばすためには、「栄養」「体力」「社会参加」「口腔ケア」という4つの柱が大切だといわれています。
これらはどれか一つが欠けても成り立たず、日常生活の中でバランスよく取り入れていくことが大切です。
例えば、旬の食材を取り入れた食事で栄養を補い、軽い運動や趣味を通じて体力を養う。
そして、人との交流や会話によって社会とのつながりを深め、口腔ケアで毎日の生活の質を守る。
どれも難しいことではなく、楽しみながら自然に取り組むことができます。
私たちの施設でも、こうした健康のキーワードを大切にしながら、四季折々のイベントやレクリエーションを企画しています。
参加していただくことで、楽しい時間を過ごしながら心身の健康にもつながっていくことを願っています。
<フラワーアレンジメント>
9月のフラワーアレンジメントでは、真っ赤に色づいたケイトウをメインに据え、それぞれが思い思いに花を組み合わせ、個性豊かな作品を完成させました。
ケイトウは「鶏頭」とも書かれる花で、その名のとおり鶏のトサカのような形が特徴的です。鮮やかな赤やオレンジの花姿は、秋の深まりを感じさせてくれる存在でもあります。
写真の通り背丈の長いケイトウは、小柄なご利用者の手に余り、四苦八苦しながらも楽しそうに活けていらっしゃいました。
作品づくりの時間は、ただ花を活けるだけではなく、参加された方々の交流のひとときでもありました。
室内にやさしい花の香りが広がり、手を動かしながら自然と会話が弾みます。
わいわいとおしゃべりを楽しむ方、慣れた手つきで花を扱い周囲にアドバイスをされる方、集中してじっくりと作品と向き合う方…。
同じ花材を使っていても、それぞれの手から生み出される作品には、まさに「その人らしさ」が表れていました。
完成したアレンジメントが並ぶと、一つひとつに物語が宿り、会場が小さな展覧会のようです。
花を通して心が和らぎ、日常の時間にちょっとした華やぎが加わる―そんな瞬間を、みなさんと共有することができました。
<9月15日、敬老の日>
9月15日の敬老の日には、日頃の感謝とご長寿のお祝いを込めて、今年もささやかなイベントを開催しました。
壁飾りの見本を参考にしながら、みなさんにもご自身お手製の壁飾りを作ってもらいました。
そして敬老の日のプレゼントは、可愛らしい動物柄の靴下です。
お一人お一人にメッセージも添えました。
昼食には、お祝いの膳を特別にご用意しました。
赤飯や旬の食材を取り入れた天ぷらの献立は、見た目にも華やかで、まるで小さな祝宴のようです。
箸を進めながら「美味しいね」「季節を感じるね」と語らう声があちらこちらから聞こえ、食卓を囲む喜びを改めて感じるひとときとなりました。
人生の節目をともに祝い、健康と幸せを願う時間は、私たちにとっても大切な思い出となりました。
<彩り>
夏の名残をまだ感じる9月ですが、空気の中には少しずつ秋の気配が混ざり、木々の葉も日ごとに色づきを増してきています。
季節の移ろいは、ふとした瞬間に目に映る風景や空の色に現れ、私たちの心にも穏やかな変化をもたらしてくれます。
たなごころ青山台の室内も、四季折々の彩りを感じていただけるよう工夫を凝らしています。
廊下や壁面には、季節の花や風物詩をテーマにした装飾を飾り、館内を歩くたびに季節の息吹を感じられるようにしています。
例えば夏には涼やかな風鈴やひまわりの飾り、秋には紅葉や収穫を思わせる飾りつけを施し、視覚からも季節の変化を楽しんでいただけるよう心がけています。
また、庭や玄関先の花壇も季節ごとに植え替えを行い、訪れる方々を花々が明るく迎えてくれます。
小さな花壇ではありますが、そこに咲く花々は訪れる方に四季の移ろいを伝える大切な役割を担っています。
ささやかな工夫ではありますが、「今日もここに来てよかった」と思っていただける一助になればと願っています。
季節は絶えず移ろい、時の流れとともに新しい風景を私たちに見せてくれます。
その一瞬一瞬を大切にしながら、みなさんと共に過ごす時間をこれからも積み重ねていきたいと思います。
デイサロンたなごころ青山台では、流れる時間と季節をみなさんと共に楽しみ寄り添います。